2008年12月04日

Prevention First

最近、アメフトのシーズンが終わったので他のスポーツを見て回る機会(時間)ができ、バレー、柔道、ラグビーなどの練習や試合を覗かせてもらっています。

その中で、まず初のラグビー観戦に行ったときは、アメフトとヒットの際の頭の入れる方向が多分逆で、日頃と当たり方が違うので見ていて怖かったり、あとは当たり前ながら出血が多いなぁ〜とか、いつもと違うトレーナーの動きなどを目で追いつつも、完全にいち観客として、違うスポーツを楽しんできました。

それから学内の体育館に足を運んだ際に、男女バレー部の学生スタッフから数名見て欲しいと話があり、少し協力させていただきました。日頃アメフトでは肩のケガというと、肩鎖関節や脱臼・亜脱臼などの急性外傷がほとんどなので、久々にインピンジメントや棘上筋の炎症と思われるような障害と接し、ちょっと自分自身リフレッシュしました。かつ、ストレッチと簡単なトレーニングを教えてあげた程度だったのですが、かなり楽になったようで、わざわざ翌日お礼の連絡が入りました。
今、インカレ中で順調に勝ち進んでいるようで何よりです。

そして最後に、最近週1ペースで女子柔道部の練習を見学しているのですが、相談に来る選手、来る選手、ACL受傷歴があり、思わず「何人ACL切ってるの??」と言ったくらいです。冗談半分で言ったものの、その選手いわく「私の学年は8人中6人切ってて、そのうち2人は両方切ってます。何人かは高校でもやってて、また大学でも切ったり・・・」とのこと。ACLを両側切る確率や、再発させる確率は3%とも5%とも見たことがありますが、ここでの統計はそれ以上の“驚愕の事実”でした。
それから珍しかったのは、「徐々に切れていって、気づいたら全部切れてたみたいです。」といっている選手がいて、気づかないうちに完全断裂をしていた・・・というのも、今までに聞いたことがなかったですね。残りの競技生活との兼ね合いで保存を選択したらしく、練習中に何度も膝崩れを起こしつつ頑張っている模様・・・

ACL損傷メカニズムの男女差について、まず出てくるのが筋力差、特に大腿四頭筋に対してハムストリングスが弱い(競技によりますが、Q:H=3:2が理想といわれています)、ジャンプの着地で外旋・外反位になりやすいといわれますね。
他にも、女子特有ということであれば、女子は大腿骨の内側顆と外側顆の間の顆間窩が狭いらしく、膝を捻った際にACLが挟まれ骨で擦れて断裂してしまうという話を聞いたことがあります。また、生理周期(ホルモンバランス)も影響があるとも聞いたことがありますが、これに関してはおそらくまだ解明はされていないと思います。

ちなみに、今シーズンアメフト部では幸いなことに例年2−3人は出る“ACL完全断裂&Ope”はZEROでした。考えられる要因は、
@ ストレングスコーチオススメの“ロシアンバックエクステンション”を導入し、ハムストが機能するようになった (下の写真は一人で行う例ですが、股関節軽度屈曲位で保ち、ハムや殿筋をエキセントリックに使いながら、ゆっくり降ろしていく。アドバンスは床スレスレまで下げ、またコンセントリックであがってくる。ハムが弱い人には逆にケガの元となるので、2−3年がかりで導入しました。)

DSC03368.JPG


A トレーニング@グランドで、切り返し(カッティング)時のカラダの使い方の改善するプログラムを導入
B 試合時は慣れない人工芝で、その際の自爆が出やすいので、初戦前に芝慣れの機会を設けた
などなど、いろいろやっているので、どれが効を奏したのかは不明ですが。(単に運が良かっただけ!?)

とにかく、ACLが“0”だったおかげで、今年は随分“楽”できました!ここのところ、女子チームを見る機会がなかったので、今回の件で、改めて男子よりも受傷率が高いといわれている女子チームで、ACL撲滅のお手伝いができれば・・・と思いました。

外の空気を吸い、改めてATの原点に戻り、「Prevention First」を感じたところです。
posted by S-ist at 12:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ACL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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